更新日: 2018年9月16日
司法書士は登記のプロなので登記申請が却下や取り下げにならないようにすることはもちろん、補正にならないようにするべきです。
しかしながら、人間がすることなのでミスはどうしても出てきます。
そのたびに「補正なら良いか」と思いがちですがここでは「補正になりにくい申請方法」というコツをお伝えします。
書面申請の時にはこうしたら補正になりにくい
これからお伝えすることは書面申請の場合に限ります。
オンラインでは書面にメモすることができないため使えません。
不動産登記、商業登記のどちらにもお使い頂けるとは思いますが、商業登記で使うことがメインになることでしょう。
申請書には登記官へ「自分の考え」を伝えるメモを書こう
お客様から直接ご依頼を頂いている司法書士とは違い、登記官は申請書と添付書類だけを見て登記事項の流れを把握しています。
しかし、それではなぜその登記をするのか?の「流れ」を逐一詳しく知ることができません。
そのため登記官から電話が来て申請内容を聞かれたり時には正しい申請でも補正の連絡が来ることもあります。
よって、申請書に鉛筆やシャーペンでメモ書きをして登記官に流れを説明することが有益です。
付箋でも直接メモでもかまいません。
直接メモをするのであれば原本にメモしないことには注意が必要ですが、コピーであれば問題ありません。
例えばどういう時に書けば良いのか
例えば商業登記で取締役の任期がバラバラな上に補欠役員で補充しているといった場合、任期が把握しづらいため「この役員は任期終了してないのになぜ重任するのか?」といったことに陥りがちです。
そこで、「定款にはこうこう書いてあって、この役員は任期満了ではないが今回の役員は任期満了なので重任しました」という流れを注意書きのように書いてあげれば登記官も把握しやすくなります。
登記官もプロなんだから把握しろと言えばそれまでですが、登記官と司法書士という登記をする上で切っても切り離せない関係には、親切心からメモを残すことは今後の関係も良好になるでしょう。
登記官も人間なので「あの司法書士は親切だから…」と何かと有利に働くこともあります(本来、そういうことはあってはいけないはずですが現実問題としてあり得るでしょう)。
司法書士の皆さんも、ご依頼を受けた際に流れが把握しづらい場合は登記官はもっと把握できないはずです。
そういった時にはメモ書きをしてみましょう。
補正連絡が来てビクッ!とすることが減るかもしれません。
ただし、鉛筆かシャーペンで書くということは忘れないようにして下さい!